奈良佐保キリスト教会

奈良佐保キリスト教会 正面
2025年度 年間主題
2025年度 主題
「 同じ愛の心を持ち、
心を合わせ、志を一つにする。」
今、世の中は多様性の時代と言われ、お互いの違いを認め、受け入れあうことが大切だと言われています。確かに私たちは、一人ひとり異なる人格が与えられています。感じ方、考え方、好きなこと、好きなもの。性格だけではなく、見た目だって大きく異なります。 性別や年齢、出身地や国籍、80億人もの個性が溢れている地球の上で、私たちは現在、自分の周りにいる人たちとどのように仲良くやっていき、複雑な社会の中で共存できるのでしょうか。
私たちの教会では、今年の主題聖句として、次のような聖書の言葉を取り上げました。
「 同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、私の喜びを満たしてください。何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。」
(フィリピの信徒への手紙2章2~4節)」
これはイエス・キリストの使徒と言われたパウロという人が、フィリピという教会に宛て書いた手紙の中の言葉です。
「互いに相手を自分よりも優れたものと考える。」本当にこれができれば、沢山の争いが一挙に解決してしまうでしょう。私たちは無意識のうちに、自分の国、文化、伝統など、バイヤスが掛かった状態で自分を優れていると思っているのです。 解決策はイエス・キリストに目を向けるときに与えられます。続きはこう書かれています。
「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。」 (6~8節)
神である方が、へりくだる見本を見せてくださいました。十字架の上で、私たちの罪をすべて背負って、身代わりに死んでくださったのです。イエス・キリストの私たちへの愛を知るとき、初めてこの愛によって、私たちは一つになることができるのです。 イエス・キリストの愛をすべての人が知ることができるように、と私たちは祈ります。